第12節栃木SC戦をサポクラで検証する

2022.05.01

明治安田生命J2第12節 大分0-0栃木SC(4月27日、昭和電工ドーム大分

白熱した接戦の末、勝ち点1を分け合う結果となった第12節SC栃木戦を「大分トリニータ公式サポーターズクラウン」のリアルマッチをもちいて検証してみたいと思う。スタッツデータから栃木戦がどんな試合だったのか読み解いてみようではないか。

栃木FC戦のスタッツデータ

4月27日22時に生成された両チームの主なスタッツを見てみよう。

激しい守備からカウンターを狙う栃木に対し、大分はその守備によって生まれるスペースを使ってボールを動かしながら攻め込む展開となった。実際のスタッツを見ても、[PA内プレー]や[敵陣30m内]のスタッツは栃木を大きく上回った。

また、栃木の硬い守備を狙うべくボールを動かし続けたこともあり、パス成功率は栃木に対し倍近いスタッツとなった。逆に[クリア][ブロック]といった守備的なスタッツは低めになっている。

では、今回の栃木戦を大分トリニータだけのスタッツだけで更に深掘りしてみよう。サポクラでは試合アーカイブから2022年の試合を全て再現する機能が備わっており、全試合のスタッツを調べることも可能だ。

左が栃木戦のスタッツ。右が2022年12節までの平均のスタッツである。

栃木戦では[PA内プレー][シュート]といった攻撃的スタッツや、[クリア][ブロック]といった守備的スタッツが平均と比べ低めとなっている。これは栃木の組織的な守備に阻まれ、決定的なシーンが少なかった事や、全体的に攻勢が続いてた為、大分守備陣の活躍機会が少なかったという事を示している。

[敵陣30m内]スタッツが多いのは、決定に至らずも迫力ある攻勢をかけ続けられた事、[パス成功率]が多いのは栃木の激しい寄せに対抗すべく、アグレッシブにボールを動かしてスペースを探す展開が続いたためであろう。

このように、試合によって発生するスタッツを紐解くことで、栃木戦でどのような展開を繰り広げたか深く知ることが出来るであろう。

栃木FC戦の予想の答えを検証する

サポクラは展開を予想してポイントを獲得するゲームである。

ただし、前述した試合アーカイブ機能を用いて、過去の試合を振り返ることも可能だ。ならば、栃木戦をデッキを組み替えて再戦する事で、最適な予想はなんだったのか検証することも可能なのではないか。

サポクラでは分かりやすく、カードの属性=スタッツの種類となっている。

つまり、試合展開を予測して、その属性のカードを多くデッキに組み込んで試合に望むということである。

今回はあえて属性を偏らせてデッキを作成し、獲得ポイントがどうなるか検証してみよう。

エナジー属性SRを5枚デッキで挑んでみた。Lvは全て1である。

アクション数は12回。17927ptと低い数値となった。決して悪い数値ではなかったが、攻勢が続いた割には決定機が少なかった展開だった為か、多少寂しい数値ではある。

ガード属性のみで組んだ場合はこちらだ。[クリア]や[ブロック]といった防御スタッツが平均から大きく下回っていたため、かなり低い数値となっている。やはり全体的に防御機会が少ない展開だったため、予想としてはハズレと解釈して良さそうだろう。

アクセル属性のみのデッキはアクション数も多く、ポイントも最も多く獲得できた。終始攻勢が続き、果敢にスペースを突く展開となったことからこの結果となったのだろう。予想としてはアタリと考えて良さそうだ。

最後にアシスト属性だ。こちらも高ポイントとなった。ボールを保持する機会が多かったためであろう。これもアタリ予想といえる。アクセルに比べ獲得ポイントが少ないのは、アシストのパラメータが低い為だろう。一見不利にも思えるが、アシストにはチャントと呼ばれる特殊スキルがあるためと思われる。

総括すると「パスを回しボールを動かしながら、敵陣内で終始圧力をかけ続ける展開が続く。防戦が続く事はないが、栃木守備陣に粘られ決定的なシーンはそう多くは作れない」というのが答えというところだろう。

この展開を予想して、アクセル属性、アシスト属性のカードを多めに入れる事が最適解だったと断言できる。

過去を振り返り、未来を予想する

サッカーは予想が難しいスポーツと言われている。しかし、データを分析し、過去を振り返ることで、予想することは決して不可能ではない。

サポクラには予想するためのあらゆる機能が提供されている。掲示板やクランチャットで情報交換するのも更に有効な手と言えるだろう。

大分トリニータの今後の活躍をサポクラ視点からも期待してみてはどうだろうか。