
スマートフォン向け専用アプリ「大分トリニータ公式サポーターズクラウン」が25日、リリースとなった。
大分トリニータサポーターに向けて作られた「サポクラ」は、リアルな試合データと連動した試合ゲームや、トリニータ選手のストーリー。プレイヤー同士のコミュニケーション機能などが盛り込まれており、アプリの売り上げはクラブや選手へも還元されるとの事だ。
ひとつのクラブにだけ特化して作られたゲームは世界初であり、しかもそれが大分トリニータを題材にしているという事で、サポーターの間では早くも話題となっている。
サポクラとはどんなゲームなのか
サポクラは試合を予想して他のユーザーとポイントを競い合うゲームとなる。ここで注意なのは、予想するのは試合の内容という事だ。サッカーくじは「勝敗を予想する」に対して、サポクラでは「試合中に行われたプレイの内容を予想する」と考えれば分かりやすいかもしれない。
「1-0で勝利する」「0‐0で引き分ける」ではなく、「シュートを打ちまくり、攻め続ける試合展開になる」「守り切って、一瞬のカウンターを狙う展開になる」といった感じだろう。
試合の内容はデータスタジアム社から提供される「スタッツデータ」を元に作られているため、実際の試合と同じものとなる。また、試合がない日にアプリ内で行われるバーチャルマッチでも、データスタジアム社のシミュレーションで生成されたスタッツを元にしている為、日々トリニータの試合を観ているトリサポならば、納得感のある試合内容が提供される事になりそうだ。
試合予想の仕組み
サポクラではカードを組んで試合を予想する遊び方が提供されている。
アプリ内で取得できるトリニータ選手のカードには「シュート」や「ブロック」といったプレイが設定されている。 例えば「SSR高木俊」のカードは「クリア10」となっている。

これは試合の中で、「クリア」というプレイが10回されるという事を示している。注意なのは高木選手がクリアするのではなく、高木選手も含めたトリニータ選手全員のクリア数が10回になればよいという点だ。
つまり、試合を通してクリアが何回されるのかを予想し、そのカードをデッキに組み込んで試合ゲームをプレイすることが予想となるのだ。
ただし、この試合予想の仕組みをすべて理解するのは難しく、中級者以上に向けた遊びとなりそうだ。もちろんサポクラでは初心者に向けた分かりやすい遊び方も用意されている。
初心者の遊び方
サポクラでは従来のアプリと同じく、カードを合成することで強化することが出来る。「トレーニング」や「ミッション」等で手に入れた素材でカードを強化することによってパラメータが上昇し、試合ゲームで獲得できるポイントが増えていく仕組みだ。
トレーニングやミッションも、簡単な操作で隙間時間に遊べる内容となっており、細かく試合予想をしなくてもある程度高いポイント獲得を目指すことが出来るため、おすすめの遊び方となっている。
他にも前述したとおり、トリニータ選手のストーリーやトリサポ同士のコミュニケーション機能も豊富に提供されており、是非楽しんでみてほしい。
白熱のリアルマッチ。27日栃木戦の模様

サポクラでは実際の試合と同時刻に始まる「リアルマッチ」が提供されており、4月27日の栃木SC戦で初の開催となった。
試合結果は大分0-0栃木SCであったが、サポクラは結果ではなく試合内容を楽しむゲーム。スタジアムで選手のプレイに心躍らせたサポーターたちと同じく、サポクラ内のサポーターたちも、選手のプレイに熱くなったようだ。
試合が終了してから1時間後、先ほどまで昭和電工ドーム大分で行われた試合が、アプリの中で再現されていた。栃木の激しい寄せとカウンターに対応すべくボールを動かし果敢に攻め込む大分の激しい攻防が思い出され、興奮が蘇ってきた。
育てたカードが、トリニータ選手の生の活躍と連動してポイントを稼いでくれる姿を見ると、まるで自分が選手と共にピッチに気分に見舞われた。これも新たな体験といえるかもしれない。
リアルマッチを体験することで、大分トリニータの新たな魅力を感じることが出来るであろう。これからも続く大分トリニータの試合の楽しみ方として是非お勧めしたい。